筑前津屋崎人形巧房の情報をまとめておきたいと思います。
筑前津屋崎人形巧房とは
創業安永(1777年)、240年続く福岡県知事指定特産民芸品「津屋崎人形」を作る、現存する唯一の工房です。
津屋崎人形は、初代卯七(当時はまだ苗字がない)から原田一族が代々受け継いでおり、全盛期は四軒の人形工房がありました。
初代「卯七」→二代目「原田半兵衛」→三代目「原田半四郎」
四代目は「原田音右エ門」「原田清次郎(直方へ転居)」「原田半右エ門)」「原田長助」の4人です。
半右エ門さんの子2人がまた人形店を分け、計4軒の津屋崎人形店が完成しました(全盛期の明治~大正期)。
筑前津屋崎人形巧房はこの四代目「長助」から、五代目「徳十」、六代目「活男」、七代目「誠」と引き継がれ、現在に至っています。

その後、時代の流れとともに津屋崎人形の工房は減っていきました。
数年前まで、「半右エ門」さんの系譜である、七代目「原田彪(たけし)」さんの「原田半蔵人形店」もありましたが、現在は閉まっています。
津屋崎人形とは
古博多人形の流れを汲む土人形で、素朴さと鮮やかな色彩が特徴の郷土芸術です。

津屋崎の在自地区でよい粘土が取れたことから、生活雑器を作ったことからはじまり、だんだん土人形を作るようになりました。
そこには「古博多人形」の影響を多分に受けています。
製作には“二枚型による手押し製法”で作られます。
この製法は、熟練した技術を要し、一つ一つの人形を手作業で作るため量産に向きません。

しかし、量産品にはない、どっしりとした土人形の重みが感じられます。
津屋崎人形は「福岡県特産民芸品」に指定されており、また平成21年に福津市の優れた工芸品として「福津の極み」に認定されています。

現在は七代目である原田誠が匠の技を受け継いでいます。
また代々伝わってきている土型は、モマ笛(江戸時代)やごん太(明治時代)など、1000点以上あり、大切に保存されてます。


ときおり昔の型を使い、長く作られていなかった人形を復刻し、販売しております。

ロゴマーク

ロゴマークは、2015年にプロダクトデザイナーの中庭日出海氏により考案
土と人形の形を掛け合わせています。
2021年商標登録済み。
2021年半ばから、当工房で製作の人形にはロゴの刻印がされています。

モマ笛絵付け体験
イベント等でモマ笛の絵付け体験を実施しています。
また工房内では津屋崎人形のモマ笛絵付け体験ができます。

ご予約は以下のリンクからお願いいたします。

遠方の方で体験してみたい方向けに、ネットストアにてモマ笛絵付け体験セットを販売しています。
ぜひご覧ください。
場所と駐車場と営業時間

特徴
時期によりさまざまな人形を製作しています。
店頭およびネットショップに在庫が無い人形はご注文も承ります。
一度に同じ人形をまとめて作るため、生産頻度の低い人形は、1〜2年に1回の製作になることがあります。
製作スケジュール
- 1〜2月 雛人形
- 3〜4月 五月人形
- 5〜6月 ごん太、招き猫、モマ笛等
- 7〜8月 山笠の製作のため、土人形は製作しません。
- 9〜10月 ごん太、招き猫、モマ笛等
- 11月〜12月 来年の干支人形
上記時期に関わらず、事前予約制にて津屋崎人形モマ笛絵付け体験ができます。
SNSで最新情報は発信しております
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末長く、どうぞよろしくお願いいたします。



