ものづくりでSDGsにどう取り組むか?【ロスやB級品対策】

SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。

細かい説明は省きますが、国連で採択された「未来に向けて地球をより良くしよう」という取り組みです。

国連で採択された以上、SDGsは今後無視できない指標です。

今後ものづくりの現場は、SDGsにどのように取り組むべきか?

参考にしていただけたら嬉しいです。

SDGsにものづくりは関係する?

SDGsには17の目標があります。

  • 1 貧困をなくそう
  • 2 飢餓をゼロに
  • 3 すべての人に健康と福祉を
  • 4 質の高い教育をみんなに
  • 5 ジェンダー平等を実現しよう
  • 6 安全な水とトイレを世界中に
  • 7 エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
  • 8 働きがいも経済成長も
  • 9 産業と技術革新の基盤を作ろう
  • 10 人や国の不平等をなくそう
  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 12 つくる責任、つかう責任
  • 13 気候変動に具体的な対策を
  • 14 海の豊かさを守ろう
  • 15 陸の豊かさも守ろう
  • 16 平和と公正をすべての人に
  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう

その中の12番目標「つくる責任、つかう責任」がものづくりの課題です。

目標12は、「持続可能な方法で生産し,責任をもって消費する」という目標です。

「食料問題や環境問題に対する目標」に位置づけられています。

「現在の消費生活を今後も人類が続けるには、地球が1.6個必要」という警報を鳴らしています。

ものづくりの現場でできることは?

SDGsの目標12に対して、ものづくりの現場でできることはたくさんあります。

  • 効率の良い生産をおこなう。
  • 環境負荷の低いパッケージを使う
  • ロスの削減
  • 資源の再利用を促進する などなど

効率の良い生産をおこなう

例えば、「土人形の製作では、なるべく多くの人形をまとめて焼く」がこれにあたると思います。

「電気使用を減らすため、電気窯の効率の良い温度設定を模索する」ことも大事です。

環境負荷の低いパッケージを使う

「梱包にビニール製の緩衝材を使わない」や「購入時は紙袋ではなくマイバック使用をお願いする」などがあげられます。

ロスの削減

「作業の無駄を省き、廃棄となる材料を減らす」や「不良在庫となる商品を作らない」という取り組みが前提となります。

資源の再利用を促進する

僕には「ロスとして発生した資源を、再利用する」というアイデアがあります。

先日「クリーニングデイ福岡」というイベントに参加しました。

クリーニングデイでは、アップサイクル(素材を分解せずに再利用する)という考えのもと、「ワケあり津屋崎人形の絵付け体験」を実施しました。

製作で必ず発生してしまう「割れやヒビのある人形」の絵付け体験です

このような体験は、伝統的な工芸としては珍しいということで、かなり多くの方に楽しんでもらえました。

ものづくりの現場でのSDGS対策は、このような「イベントでの資源の再利用」が有効だと考えています

ロスやB級品対策として、イベントが有効な理由は?

従来のものづくりの現場は、完璧主義です。

消費者にB級品や訳アリ品が届くことはほとんどないですし、そもそも製造過程でロスが発生することを知っている人も少ないでしょう。

それは、いままでは「完璧なものづくりや洗練された作品や商品のイメージを保ちたかった」からです。

しかし、このような考えは必ずしも持続可能だとは言えません

「製造過程で必ずこういった不良品が発生してしまいます!これらも製造原価に含まれるため、商品が高価になってます!」

という情報の開示をして、消費者の理解を得ることが、「つくる側の責任の取り方」ではないでしょうか?

情報の開示と、その資源の再利用ができるのは、イベントなどで体験をしてもらうことが最適だと考えています。

  • お客さんは、楽しみながらお得に体験ができます。
  • 作り手は、知名度を上げる宣伝になり、なによりも製品に理解をもらえます。

双方に良い効果がありますね。

個人的には、人形に割れやヒビを出してしまったときに、「これはクリーニングデイに出して喜んでもらおう」と切り替えて製作に挑むことができるようになりました。

ある意味、チャレンジの保険の役割を果たしています。

アートなら、作品に使用した素材の残骸も展示するなど、付加価値を向上できるような活用を見つける必要もあるでしょう。

イベントにむかない資源なら、そのまま売ってしまおう!

クリーニングデイ福岡では、MATERIAL MARKETさんも出店されていました。

こちらは廃材のセレクトショップで、工場や工房から買い付けをされて、素材を販売されています。

廃材といえども、一般の人の目に触れたとたんに新たな活用方法が見つかることがあります。

これはすばらしいSDGSです。

MATERIAL MARKETさんはバイヤーとして素材を自ら買い付けに行き、しっかりと話を聞いたうえで、販売をされています。

なので、素材のひとつひとつの話が興味深く、まさにセレクトショップです。

このような姿勢はものづくりの現場も見習うべきです。

いまメルカリやSTORESなどで、だれでも簡単に無料でネットストアが開設できます。

そのようなところで販売することも検討されてはいかがでしょう。

うまく廃材をPRできれば、元の製品のPRにも繋がります


従来のリサイクルは、廃材を分解し原料に戻すなどのエネルギーが不可欠ですが、アップサイクルで廃材をそのまま活用できれば、環境の負荷を抑えることもできます

まとめ 一番のSDGs対策は?

以上がものづくりの現場でのSDGs対策の紹介でした。

しかし一番大事なことは「長く使えるいいものを作る」ことです。

言ってしまえば、100年使えるものを作るのは最強のSDGsです。

それを一番の目標にしながらも、その途中でさまざまな取り組みをしていくことが、今後のものづくりには必要になっていくのでしょう。

僕もできることから頑張ってみようと思います。

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