筑前津屋崎人形巧房の情報や歴史

筑前津屋崎人形巧房(ちくぜんつやざきにんぎょうこうぼう)は、
福岡県福津市・津屋崎に残る、津屋崎人形を制作する現存唯一の工房です。

創業は江戸時代後期の1777年。
現在も当時と同じ「二枚型手押し製法」で、一点一点手作業による人形づくりを続けています。

このページでは、

  • 筑前津屋崎人形巧房の歴史と特徴
  • 制作している津屋崎人形の種類
  • モマ笛の絵付け体験について
  • 営業時間・定休日・アクセス情報

をまとめています。

筑前津屋崎人形巧房の歴史

津屋崎人形は、福岡県福津市津屋崎で江戸時代から作られてきた郷土玩具で、
当工房はその技法と型を現在まで継承しています。

創業安永(1777年)、240年続く福岡県知事指定特産民芸品「津屋崎人形」を作る、現存する唯一の工房です。

▶【参考】津屋崎人形師の歴史(原田家系図)

津屋崎人形は、初代卯七(当時はまだ苗字がない)から原田一族が代々受け継いでおり、全盛期は四軒の人形工房がありました。

津屋崎町史 資料編 下巻㈠より、過去の「筑前津屋崎人形巧房」
津屋崎町史 資料編 下巻㈠より、過去の「筑前津屋崎人形巧房」

初代「卯七」

二代目「原田半兵衛」

三代目「原田半四郎」

四代目は

  • 「原田音右衛門」
  • 「原田清次郎(直方へ転居)」
  • 「原田半右衛門)」
  • 「原田長助」

の4人の兄弟です。

半右衛門さんの子2人がまた人形店を分け、計4軒の津屋崎人形店が完成しました(全盛期の明治~大正期)。

津屋崎町史に表記されている人形製作(4)の文字
津屋崎町史 資料編 下巻㈠より

筑前津屋崎人形巧房は

四代目「長助」から

五代目「徳十」

六代目「活男」

七代目「誠」

と引き継がれ、現在に至っています。

100年以上前に四代目長助が作った「馬乗り清正」
四代目長助作「馬乗り清正」100年以上前のものです

その後、時代の流れとともに津屋崎人形の工房は減っていきました。

津屋崎人形は長いこと、「津屋崎人形工房(平成に筑前津屋崎人形巧房に改名)」と「原田半蔵人形店」の2か所で作り続けました。

数年前まで、「半右衞門」さんの系譜である、七代目「原田彪(たけし)」さんの「原田半蔵人形店」がありましたが、現在は閉まっています。

筑前津屋崎人形巧房の作る津屋崎人形


古博多人形の流れを汲む土人形で、素朴さと鮮やかな色彩が特徴の郷土芸術です。

様々な津屋崎人形

津屋崎の在自地区でよい粘土が取れたことから、生活雑器を作ったことからはじまり、だんだん土人形を作るようになりました。

▶【参考】津屋崎人形のルーツを辿る旅

そこには「古博多人形」の影響を多分に受けています。


製作には“二枚型による手押し製法”で作られます。


この製法は、熟練した技術を要し、一つ一つの人形を手作業で作るため量産に向きません。

2枚型を使って作る津屋崎人形の製作風景
2枚の型にそれぞれ粘土を押し込み、1つに合わせることで人形となります


しかし、量産品にはない、どっしりとした土人形の重みが感じられます。

日々の製作や現在の活動については、

▶︎ 製作と活動のページで詳しく紹介しています。

津屋崎人形は「福岡県特産民芸品」に指定されており、また平成21年に福津市の優れた工芸品として「福津の極み」に認定されています。

工房に掲げてある「県指定特産民芸品津屋崎人形」の看板

現在は七代目である原田誠が、匠の技を受け継いでいます。


また代々伝わってきている土型は、モマ笛(江戸時代)やごん太(明治時代)など、1000点以上あり、大切に保存されてます。

津屋崎人形の代表作であるモマ笛とごん太
ごん太(左・中)とモマ笛(右)

▶ 【参考】津屋崎人形モマ笛とは【由来・縁起・種類】

▶ 【参考】津屋崎人形ごん太とは?|種類・歴史・謎・親戚|情報まとめ


ときおり昔の型を使い、長く作られていなかった人形を復刻し、販売しております。

ネットストアのメルマガ会員さまや、各SNSをフォローいただくと、そのような人形の販売情報をお届けできるかと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

筑前津屋崎人形巧房につたわる津屋崎人形の型
江戸時代からの型が残っています

筑前津屋崎人形巧房のロゴマーク

ロゴマークは、2015年にプロダクトデザイナーの中庭日出海氏により考案

土と人形の形を掛け合わせています。

デザイナーの中庭日出海氏がデザインした筑前津屋崎人形巧房のロゴ

2021年商標登録済み。

その時から、当工房で製作の人形にはロゴの刻印がされています。

オリジナルロゴを押印した津屋崎人形
2022年からこのロゴを「津屋崎人形」の証としていきます

▶ 【参考】 『津屋崎人形』商標登録 ― 地域の名を個人が守る、新たなかたち

モマ笛絵付け体験

筑前津屋崎人形巧房では、津屋崎人形の代表作「モマ笛」の
絵付け体験を事前予約制で行っています

またイベント等でモマ笛の絵付け体験を実施しています。

筑前津屋崎人形巧房でのモマ笛絵付け体験の様子


ご予約は以下のリンクからお願いいたします。


STORES 予約 から予約する

遠方の方で体験してみたい方向けに、ネットストアにてモマ笛絵付け体験セットを販売しています。

ぜひご覧ください。

▶ 【参考】モマ笛絵付け体験予約&作品ギャラリー

筑前津屋崎人形巧房の場所・駐車場・営業時間

筑前津屋崎人形巧房は、福岡県福津市津屋崎にあり、
営業時間は9:00〜18:00、定休日は火曜・水曜です。

定休日:火・水曜日

営業時間:9時から18時

最寄りバス停:西鉄バス津屋崎浜から徒歩3分

駐車場:工房前と工房近くに駐車スペースあり

最寄り駅前:JR福間駅から西鉄バスかタクシー

最寄りのバス停から筑前津屋崎人形巧房へのアクセス

筑前津屋崎人形巧房の駐車場案内図

製作ジャンルとスケジュール

時期により、さまざまな人形を製作しています。

工房に来られる際には、製作スケジュールをご覧いただけますと、いろいろな人形の製作をみることができます。

店頭およびネットショップに在庫が無い人形はご注文も承ります。

一度に同じ人形をまとめて作るため、生産頻度の低い人形は、1〜2年に1回の製作になることがあります。

製作スケジュール

  • 1〜2月 雛人形
  • 3〜4月 五月人形
  • 5〜6月 ごん太、招き猫、モマ笛等
  • 7〜8月 山笠の製作のため、土人形は製作しません。
  • 9〜10月 ごん太、招き猫、モマ笛等
  • 11月〜12月 来年の干支人形

上記時期に関わらず、事前予約制にて津屋崎人形モマ笛絵付け体験ができます。

津屋崎人形はどこで購入できますか?

津屋崎人形は、筑前津屋崎人形巧房の工房の店頭、
および公式ネットショップで購入できます。
在庫や種類は時期によって異なるため、遠方の方はネットショップの利用がおすすめです。

▶【参考】 筑前津屋崎人形巧房 公式ネットショップ

筑前津屋崎人形巧房のメルマガと各SNS

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