ものづくりや手仕事をしている人で、身体の 不調に悩まされている人は多いです。
一因として、工房で一日中の座り仕事でほぼ運動をしなかったり、反復動作が多かったりと、身体の負担が多いことがあります。
また「あまりにも身体がだるいけど、手を動かさないと無収入になってしまう」という焦りが生まれ、身体のケアを怠ると、さらに身体はボロボロになってしまいます。
職人にとって、身体は生産工場です。
不調=生産性の低下
なので、時間やお金をかけてでも対策していくことが大切だと思っています。
私はもともと公務員でデスクワークやっていましたが、その時も軽い肩こりや腰痛には悩まされていました。
しかし5年前に職人になってから、慣れない仕事で身体に力が入り、重度の肩こり→腰痛と悩まされてきました。
6年目を目前に、やっと「対策」というものが固まってきた実感があります。
そこで時系列順に、個人的に効果があった対策のみ紹介したいと思います。
現在はリモートワークやオンライン学習の普及などで、在宅で「職人的働き方」をしている人も多いです。
職人だけでなくデスクワークや受験勉強などで、身体の不調がある人の参考になればうれしいです。
目次
職人の手作業で肩凝りと頭痛
職人となり、1~2年は慣れない手作業で肩に力が入り、肩こりがひどくなりました。
肩凝りがひどくなると頭痛をおこし、頭痛薬を飲んで横になる日々でした。
「これはまずい」と思い、さまざまな対策にチャレンジ!
試した対策は
・整骨院に週3で通う
・プールに週2で通う
・ジムで筋トレを週2で通う
・自分でマッサージ
・蒸気でほっとアイマスクの使用
・枕を変える
肩凝りと頭痛に一番効果があったのは?
- 肩凝りに一番効果があったのは?
- ①筋トレと②枕の買い替え
①肩凝り・頭痛に一番効果があったのは、筋トレ
主に背中と僧帽筋(肩凝りをする場所)を動かすことが一番効果的でした。
以下の2点で、肩こりの防止になります。
・動かすことで、血流がよくなる
・力を入れることができるようになると、力を抜くこともできるようになる。
筋トレで血流がよくなることでカチカチになった肩がほぐれ、仕事中に肩に無駄な力がかかっていたのがなくなり、結果的に慢性的な肩こりが解消されました。
いまはジムに通うことは辞めました。
仕事中に肩が重くなってきたときに、ダンベルやゴムチューブを使い筋肉を動かす程度で、肩こりは予防できています。
肩こりからの頭痛も解消されました。
②枕の買い替えも肩凝りに効果があり
仕事で福岡県八女市の「うなぎの寝床」さんというセレクトショップに宿泊し、そこの枕がとても良く、翌朝スッキリ目覚めたので、購入しました。
いままで使用していたのが、柔らかく高さのある枕
↓
ラテックス性で固く低い枕(低反発)
この買い替えで、首の後ろの張りが改善されたので、僕にあっていたのでしょう。
自分にあった枕を使うというのも大切だと実感しました。
職人の座り仕事による腰痛
肩凝りがよくなったと思ったら、3~4年目は腰痛です。
学生時代にも部活動で腰を痛め、授業前の「起立→礼」ができないほどでした。
腰を痛めると、ほとんどの活動ができなくなるため、早めの対処が肝心です。
学生時代にはできなかった対策も含めて、本気でたくさん試しました。
・水泳
・骨盤を立てる座椅子
・筋トレ
・腰痛に効くらしい本を読む
・スタンディングデスクを導入
効果があった腰痛対策は?
- 腰痛に効果があった対策は?
- ①腰痛に効く本と②スタンディングデスク
①腰痛に効くという噂の本(TMS)
この本は、脳が腰痛や肩凝りを感じるメカニズムを解説している本です。
ニューヨーク大学医学部教授ジョン・E・サーノ博士が確立した、「TMS(緊張性筋炎症候群)理論」というまったく新機軸の治療プログラムを紹介したものです。このTMS治療プログラムは、腰痛・肩こり・関節痛・神経痛といった、筋骨格系疾患の治療に有効なだけでなく、心身症といわれる広範囲にわたる病態にも役立つ可能性があります。
Amazonの概要欄より
TMSをざっくり簡単に説明すると、「腰痛が心理的に引き起こされている」というような理論でした。
その理論を理解すると、認知行動療法として機能し、腰痛が治る!みたいなことらしいです。
「そんなん嘘やろ~」と半信半疑で、この本をざっと流し読みしました。
ほんとに腰痛が改善されたので、いろいろな人におすすめしています。
この本は、僕の人生でもトップクラスに買ってよかった本です!
②座りすぎ防止のためスタンディングデスクを導入
座りすぎによる運動不足が腰痛の原因なのでは?とも考え、パソコン作業(メールのやりとり、資料作成、ネットストア運営)は立っておこなうようにしました。
座りすぎの健康被害についてはいろいろ調べました。
実際に世界保健機関(World Health Organization;WHO)の「身体活動と座位行動に関するガイドライン」2020年版は以下の記述があります。
座りすぎは心臓病、がん、2型糖尿病のリスクを高める。
座りっぱなしの時間を減らし、身体活動を行うことは健康に良い。
身体活動を増やし、座位行動(座ったり、寝ながらの行動)を減らすことにより、妊娠中および産後の女性、慢性疾患のある人や障害のある人を含むすべての人が健康効果を得られる。
スタンディングデスクを導入したことによって、自動的に身体を動かすことが増え、腰痛もなくなり、身体の痛みの悩みはすべて解消されました。
職人の仕事は座りっぱなしが多いため、スタンディングデスクを使用することは大きな効果が期待できます。
英国政府の「座りっぱなしの健康被害を防ぐ」ガイドラインでは、「最低でも1日2時間は立ちなさい」となっていました。
家事や移動で1日1時間は立つとしても、残りの1時間はなかなか確保が難しいです。
しかし、パソコン作業(メール・写真編集・ネットストア更新)を立ってすると、一時間くらいは余裕で確保できますね。
最初は立って作業することに違和感がありましたが、慣れてくると長時間でも集中できるようになりました。
なによりも「ずっと座っていることでの、お尻や腰の痛み」が無いのは大きいですね!
職人に限らず、リモートワーク、在宅勤務の人には、スタンディングデスクを強くおすすめします。
なおスタンディングデスクはIKEAで購入しましたが、大きくて組み立てに苦労しました。
いまは通販で、安くて小型のデスクの販売があるため、そちらのほうがいいと思います。
職人の坐骨神経痛
先日、右足やお尻付近がピリピリと痛み、ネットで調べたところ「坐骨神経痛」のようでした。
これまで、いろいろ試して、身体の痛みを乗り越えてきたのですが、「また来るか、、」と
正直落胆いたしました。
痛みは、温めたり、柔らかい座布団を使うと和らぎました。
しかし数日後、お尻のあたりに疱疹ができ皮膚科にいったところ「帯状疱疹」との診断をいただきました。
年末の忙しさの影響ですかね。
神経痛は帯状疱疹が出る前の前兆だったようです。
そのようなこともありますので、無理に自己判断せずに、「変だな」と思ったら病院へいくことも大事ですね。笑
坐骨神経痛と思ったら、帯状疱疹だったということもあるという教訓でした。
【まとめ】職人の肩凝り・腰痛対策
以上、身体的な不調に、私がおこなってきた対策でした。
職人になったことによる身体の不調に対して対策は、以下のようになりました。
- 肩凝り・頭痛 → 筋トレとラテックス枕
- 腰痛 → TMS本とスタンディングデスク
- 坐骨神経痛 → 病院に行く(帯状疱疹の神経痛だった)
あくまで個人的な感想ですので、自分に合うかどうかはいろいろお試しください。
また坐骨神経痛のところに書いたように、病気の可能性もあるということは常に念頭に置いたほうかいいでしょう。
「おかしい!」と思ったらすぐに医療機関を受診しましょう。
デスクワークや学生の方も、リモートの普及で運動量が減り、身体の不調が増えることがあります。
ぜひさまざまな対策を試してみてください。
皆様が1年を健康的に、生産的に過ごせますように!